PMIとはどんな団体?
PMI(Project Management Institute)は、プロジェクトマネジメントの専門家のための国際的な団体です。本部は米国ペンシルベニア州にあり、PMIの公式ページでは1969年から活動しているとしています。
なお「PMI」という略語は、ほかの意味でも使われます。M&A後の統合(Post Merger Integration)や、景気指標の購買担当者景気指数です。この記事は、PMPを認定するProject Management Instituteの解説です。
PMIの主な活動は、次の3つです。
PMI
資格の認定
PMP、CAPM、PMI-ACPなどの試験と更新の仕組みを運営する
標準の発行
PMBOK®ガイドなど、プロジェクトマネジメントの標準や実務ガイドを出す
会員と支部
世界の会員に学びの機会を提供し、各国・地域の支部が活動する
PMIの公式ページによると、会員は約80万人、PMIの認定資格を持つ人は世界で170万人以上です。PMPの出題範囲(ECO)もPMIが作って公開しています。2026年7月からの新しい範囲はECO 2026の解説で詳しく説明しています。
ECOによると、PMPは要員認証の国際規格(ISO/IEC 17024)の認定を受けた資格です。試験の問題は、有効なPMPを持つ専門家が書き、見直しています。
POINT
PMI・PMP・PMBOKはPMIの登録商標です。当サイトはPMIとは関係のない、独立した学習サイトです。
PMIが出している資格は?
PMIは、PMP以外にも多くの資格を出しています。更新に必要なPDU(学習の単位、1時間=1PDU)の数を見ると、資格のおおまかな位置づけが分かります。
| 資格 | 対象 | 更新に必要なPDU(3年) |
|---|---|---|
| CAPM | プロジェクトマネジメントの入門。経験不要 | 15 |
| PMP | プロジェクトを率いる人 | 60 |
| PgMP | プログラムを管理する人 | 60 |
| PfMP | ポートフォリオを管理する人 | 60 |
| PMI-PBA | ビジネス分析の担当者 | 60 |
| PMI-ACP | アジャイルの実践者 | 30 |
| PMI-RMP | リスク管理の専門家 | 30 |
| PMI-SP | スケジュール管理の専門家 | 30 |
| PMI-CP | 建設プロジェクトの専門家 | 30 |
| PMI-CPMAI | AIのプロジェクトを管理する人 | 30 |
| PMI-PMOCP | PMOの専門家 | 30 |
| CSPP | サステナビリティを成果に結びつけるプロジェクトの担い手 | 30 |
日本で受験者が多いのは、PMPとCAPMです。どちらも日本語で受験できます(PMIの各資格のページ)。PMPは経験が必要で、CAPMは経験がなくても受けられます。2つの違いはPMPとCAPMの違いで比べています。
プロジェクトを束ねる立場に進むとPgMP、組織全体の投資を選ぶ立場ならPfMP、と上位の資格が続きます。CSPPは、サステナビリティの観点をプロジェクトに組み込む人のための資格です。
表の資格は、どれも3年ごとにPDUを集め、更新料を払って更新します。取った後も学び続けることが、PMIの資格の前提です。
PMI会員と日本支部の関係は?
PMIの会員には、本部(PMI)の会員と、各地域の支部(チャプター)の会員の2種類があります。本部の会員は、正会員・学生会員などに分かれます。日本では、一般社団法人の「PMI日本支部」が活動しています。
PMI日本支部の公式ページによると、支部の会員になるには、先に本部の会員になる必要があります。支部の年会費は50ドル(本部の学生会員は10ドル)で、本部の会費とは別にかかります。
支部の会員期間は、本部の会員期間に合わせられます。本部に入ってしばらく後に支部へ入ると、初年度の支部の期間が短くなります。そのため支部は、本部と同時に入会・更新することを勧めています。
支部の会員の主な特典は、次の4つです。
- PMBOK®ガイド第7版の日本語版PDFのダウンロード
- 支部が開くセミナー(月例セミナーなど)の割引
- PMBOK®ガイドなどの関連書籍の割引
- 部会活動への参加。参加すると、更新に使えるPDUも得られる
POINT
支部の年会費は、2026年10月時点でPMI日本支部の公式ページに載っている金額です。本部の会費は、入会手続きの画面で確かめてください。
PMI会員になるメリットは?無料アカウントとの違い
PMIの会員ページに書かれている、正会員の主な特典は次のとおりです。無料アカウントやお試し会員との違いは、その後の表にまとめました。
- 認定資格の割引:認定資格(更新を含む)、学習教材、eラーニング、イベントが最大30%割引になる
- 標準書の無料ダウンロード:PMBOK®ガイドなど、PMIの標準とガイドのデジタル版を無料で入手できる
- ウェビナー:会員向けのウェビナーを受けて、更新に必要なPDUを集められる
- 無料のeラーニング:AIやアジャイルなどのオンライン講座を受けられる
- 給与調査ツール:21か国の給与データを、国・役割・経験ごとに見られる
- 求人の早期公開:PMIの求人掲示板の新着求人を、会員が先に見られる
| 区分 | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料のPMI.orgアカウント | 無料 | 無料のオンライン講座、ProjectManagement.com、求人掲示板の閲覧 |
| 30日のお試し会員 | 無料(カード登録不要・自動更新なし) | 左に加え、AIコーチ(PMI Infinity)、標準のデジタルアプリ(PMIstandards+)、会員向けウェビナーとテンプレート |
| 正会員(1年) | 年会費 | 左に加え、認定資格などの会員価格(最大30%割引)、PMBOK®ガイドなどの標準、給与調査ツール、求人の早期公開 |
受験者にとって大きいのは、受験料の割引とPMBOK®ガイドの無料入手です。PMIの会員ページも、受験や更新をする人は、割引で年会費をまかなえることが多いとしています。
会員でなくても、PMPの受験や資格の維持はできます。会員かどうかは受験資格に関係しません。
PMI会員になるべきタイミングは?
PMPを受けるつもりなら、受験料を払う前に入会するのが基本です。PMIの認定ハンドブックには、会員価格は認定の支払いの前に会員になった人だけに適用すると書かれています。払った後に入会しても、差額は戻りません。
勉強を始めるとき
PMBOK®ガイドが必要なら入会を検討
標準書を無料で入手できる
申請が承認された後
受験料の支払いの前に入会
会員価格を使うための条件
合格後
更新費用とPDU集めに活用
更新も会員価格。ウェビナーでPDU
当サイトの整理。会費と割引の額を比べて判断してください。
合格した後も、会員なら更新料が会員価格になり、会員向けのウェビナーで更新に必要なPDUを集められます。受験の前に入らなかった人も、更新の時期に入会を考える価値があります。
入会するかはどう判断する?
入会するかは、金額を並べて比べると決めやすくなります。次の順で確かめてください。
- 支払い画面で、受験料の会員価格と通常価格の差を確かめる
- その差に、PMBOK®ガイドなどを無料で使える価値を足す
- 本部の年会費(日本支部にも入るならその会費も)と比べる
- 合格後に、更新やPDU集めで会員の特典を使うかも考える
差が年会費を上回るなら、受験料を払う前に入会します。上回らなくても、PMBOK®ガイドを読みたい人や、合格後にPDUを集める人には入会の意味があります。
勉強の進め方全体はPMPの勉強法に、PMIの用語(ECO、PDU、CCRなど)はPMPの用語集にまとめています。本番の形式は無料模試30問で早めに確かめておくと、学ぶ範囲がはっきりします。