Udemyの講座でも35時間研修になる?
なります。PMP の受験申請には、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受けた記録が必要です。PMI(PMP を認定する米国の団体)の ECO(2026年版)は、研修の形式や提供元を限っていません。
ECO が挙げる提供元は次のとおりです。Udemy などの動画講座は、最後の「自分のペースで進めるオンデマンド講座」に当たります。修了時の確認テストがあるかは、講座ごとに確かめます。
- PMI 認定トレーニングパートナー(ATP)
- 中国の登録教育機関(REP)
- PMI の国際認定センター(GAC)が認定した教育プログラム、認定された大学の授業
- 勤務先が提供する研修(社内研修)
- 研修会社やコンサルタント
- 修了時の確認テストがある、自分のペースで進めるオンデマンド講座
認められないものも決まっています。本と模擬試験だけでは研修になりません。研修の質が低いと PMI が判断すれば、対象外にもなりえます。
時間の数え方は、授業1時間が研修1時間です。講座の一部だけがプロジェクトマネジメントを扱っていれば、その部分だけを数えます。受けた時期に期限はなく、昔の研修も記録できます。
有効な CAPM 資格を持つ人は、35時間の研修が免除されます。
POINT
PMI の案内では、2026年12月1日から、講師がいるライブ研修(対面・オンライン)の対象が変わります。ATP など PMI が指定する提供元のものだけになります。オンデマンド講座は提供元を問いません。対象になる提供元の範囲と、12月1日より前に受けた研修の扱いは、申請前に PMI の最新の案内で確かめてください。
35時間研修の費用はいくら?安い順に比べると
費用は、形式と提供元で大きく変わります。下の表は、2026年10月時点で当サイトが日本の ATP 数社の公式ページを確かめた結果をもとに、種類ごとの価格の幅をまとめたものです。
| 種類 | 費用の目安(2026年10月時点) | 形式・特徴 | 選び方・向いている人 |
|---|---|---|---|
| 動画講座(Udemy などの講座販売サイト) | 最も安い。セール中はさらに下がる | オンデマンド型。英語の講座が多い | 費用を抑えたい人。確認テストと新 ECO 対応を必ず確かめる |
| PMI 公式のオンデマンド講座(日本語版) | ATP 経由で税込10万円台 | オンデマンド型。PMI の教材を自分のペースで。修了証は PMI が発行 | 公式の教材で、日本語で学びたい人 |
| ATP のライブ型・通学型(オンライン・教室) | 税込9万〜30万円弱 | 講師つき・日程固定。5日間の集中型など。教材や模試の付き方で価格が変わる | 質問しながら短く終えたい人。料金に何が含まれるかで比べる |
| 社内研修・大学の授業 | 勤務先・学校による | 時間の記録が残るかを先に確かめる | 対象の研修が身近にある人 |
表のとおり、ライブ研修が必ず一番高いわけではありません。PMI 公式のオンデマンド講座を ATP から買うと、安いライブ研修より高くなることもあります。
安さだけで選ぶと、旧版のままの講座や、確認テストのない講座をつかむことがあります。値段の次に、後の章の確認点を満たすかを見てください。Udemy で選ぶときの確認点はPMP対策のUdemy講座の選び方にまとめています。
PMI は ECO の中で、合格を保証するとうたう提供元に注意するよう呼びかけています。「合格保証」のような宣伝文句は、選ぶ理由になりません。
日本語で受けられる研修はある?
あります。PMI 自身のオンデマンド講座(PMP Exam Prep Course)には日本語版があります。日本では ATP からも買え、新しい ECO に合わせた35時間の講座として案内されています。
ATP の中には、日本語でライブ研修を行う会社もあります。提供元が ATP かどうかは、PMI のサイトの ATP の案内ページで確かめられます。Udemy にも日本語の PMP 講座がありますが、数は英語の講座のほうが多めです。
英語の講座を選ぶなら、日本語字幕の有無を確かめます。自動の字幕は専門用語の訳が不正確なことがあるので、プレビュー動画で聞き取れるかを試してから買います。
日本語で研修を受ける場合も、主な用語は英語も一緒に覚えておきます。本番では、日本語を選んでも問題ごとに英語の原文を表示できるからです(PMI 認定資格ハンドブック)。
講座名の「35 PDU」と「35時間」は同じ?
用途が違います。申請に必要なのは、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受けたことです。ハンドブックはこれを研修の時間(contact hours)と呼んでいます。
PDU は、資格を取った後の更新に使う単位です。PMP の資格を保つには、3年ごとに60 PDU が必要です。講座名に「35 PDU」「35 Contact Hours」と並べて書かれていても、申請で見るのは研修の時間です。
講座ページでは、講義の合計時間、修了時の確認テスト、修了証の3つを確かめます。講義の時間が35時間に届かない講座は、何を35時間と数えているかを説明で確かめてください。
修了証には何が書かれていればいい?
PMP の申請は、一定の割合で監査(audit)の対象になります。選ばれると、研修ごとの修了証や研修機関の書面の写しを出します。提出の期限は90日です(PMI 認定資格ハンドブック)。
監査で困らないように、修了証に次の内容があるかを確かめておきます(当サイトのすすめ)。
- 受講者の氏名(申請書と同じ表記)
- 講座名と提供元の名前
- 研修の時間数(35時間以上、または合計で35時間以上)
- 修了日または受講期間
時間数が修了証にないときは、講座の説明ページなどで時間を示せるようにしておきます。複数の講座を組み合わせるなら、講座ごとに記録が必要です。
定額制のサービスで受けた講座は、契約が終わると修了証を見られなくなることがあります。修了した日にダウンロードしてください。監査は資格を取った後に行われることもあります。必要書類と流れはPMPの監査に当たったらで説明しています。
複数の研修を組み合わせて35時間にするには?
35時間は、1つの講座で満たさなくても構いません。過去の社内研修や大学の授業と、オンデマンド講座を足すこともできます。数えるのは、プロジェクトマネジメントを扱った時間だけです。
| 研修 | 全体の時間 | 数えられる時間 | 残しておく記録 |
|---|---|---|---|
| 社内のリーダー研修(2日間) | 14時間 | 8時間(PM を扱った部分のみ) | 研修の案内・日程表、受講記録 |
| 大学のプロジェクトマネジメントの授業 | 20時間 | 20時間 | 成績証明書、シラバス |
| オンデマンド講座 | 10時間 | 10時間 | 修了証、講座の説明ページ |
| 合計 | 44時間 | 38時間 | 35時間以上を満たす |
組み合わせる場合は、申請書に研修を1つずつ書きます。時間が書かれていない社内研修は、日程表などで時間を示せるかを先に確かめます。ライブ形式の社内研修を2026年12月1日以降に受けるなら、新しい提供元の要件に当てはまるかも確かめてください。
新ECOに合った研修か確認するには?
研修の中身が2026年版の ECO に合っているかは、次の順番で確かめます。
- 1
形式を確認
ライブかオンデマンドか。12月1日以降のライブなら ATP などか
- 2
時間を確認
35時間以上か。修了時の確認テストがあるか
- 3
新 ECO 対応
26タスク・Business 26% の記載、2026年7月前後以降の更新か
- 4
修了証
氏名・講座名・提供元・時間数・修了日が残るか
- 5
申し込み
受講を終えたら申請へ
当サイトの整理。研修として認められるかの最終判断は PMI
一番分かりやすい目印は、講座の目次や説明です。3領域(People・Process・Business Environment)と26タスクが出てくるかを見ます。Business Environment が8%のまま、35タスクのままの講座は旧版の内容です。
旧版の研修ですでに35時間を満たしている人は、受け直しが要るかを PMI の新試験の案内で確かめてください。足りない部分(Business Environment と新しい形式)は、タスク別ドリルや問題集、模試で補えます。研修を終えた後の申請書の書き方はPMP申請の経験の書き方で、勉強の進め方はPMPの勉強方法で説明しています。