新形式に対応した無料のPMP模試はある?
あります。2026年7月9日からの新試験では、ケーススタディと図表問題が新しい形式として加わりました。無料の模試・問題は、提供元の種類ごとに中身の傾向が違います。2026年10月時点の当サイトの整理を、種類別にまとめます。
比べる軸は次の4点です。
- 新 ECO(2026年版)に対応しているか:Business Environment が4分の1ほど、アジャイルとハイブリッドが約6割か。
- 登録が必要か:まず試すだけなら、登録不要のものが手軽。
- 日本語と英語を見比べられるか:本番は日本語を選んでも、問題ごとに英語の原文を表示できる。
- 選択肢ごとの解説があるか:正解の理由だけでなく、他の選択肢が違う理由まで読めるか。
| 種類 | 無料で解ける量の目安 | 登録 | 言語 | 新形式への対応 | 見分け方 |
|---|---|---|---|---|---|
| PMI 公式のサンプル問題(PDF) | 数問 | 不要 | 英語 | 含まない(旧来の単一選択) | 出題の考え方を知る資料。実力測定には足りない |
| 研修会社・教材会社の無料模試 | 10問ほど〜数十問。模試1回分やケース問題をまとめて出すところもある | 無料の会員登録や受講登録が要ることが多い | 主に日本語。英語を併記するものもある | 提供元による。2026年版対応と明記したものもある | ページに「2026年版 ECO 対応」の記載と更新日があるか。解説が選択肢ごとか |
| 個人のブログ・アプリ | 数問〜数十問 | 不要のものが多い | 日本語(訳の質はまちまち) | 旧試験のままのものが多い | 作成時期と出典が書いてあるか。旧版の3領域比率のままでないか |
| 当サイトの無料模試30問 | 30問・40分(ケース1本5問+独立問題25問) | 不要 | 日本語⇄英語を1問ずつ切替 | ケース・複数選択・マッチング・プルダウンを含む | 結果を領域別に表示。選択肢ごとの解説つき |
目的で使い分けるのが効率的です。登録なしで本番に近い形式を一通り試すなら、当サイトの無料模試が手軽です。ケース型や図表型を多く解きたいなら、研修会社などの無料問題のうち、新形式への対応を明記したものを足すとよいでしょう。
どの種類でも、まず「2026年版の ECO に対応」と書いてあるかを見てください。書いていないものは旧試験の問題の可能性が高く、領域の比率も形式も今の試験と違います。PMI のサンプル問題も古い時期の資料です。
PMPの無料模試は何のために使う?
目的は2つです。今の実力を測ることと、新しい形式に慣れることです。
実力の測定は、勉強の始めと途中で役立ちます。PMP は3つの領域から出題されます。比率は People 33%・Process 41%・Business Environment 26% です(2026年版 ECO)。3領域の正答率に差があれば、弱い領域から勉強を始めるべきだと分かります。
形式慣れは、新試験で特に大切です。単一選択だけでなく、複数選択、マッチング、プルダウン、図のクリックもあります。初めて見る形式に本番で戸惑うと、時間を失います。
無料模試にはどんな限界がある?
無料模試は便利ですが、限界もあります。知ったうえで使えば、結果を読み違えずに済みます。
無料模試
- 問題数数問〜数十問
- 時間40〜70分ほど
- 主な目的実力の目安を知る
- 結果の使い方1回分の結果だけでは誤差が大きい
- 新形式提供元により対応がまちまち
本番形式の模試
- 問題数180問
- 時間240分(別に休憩10分×2)
- 主な目的時間配分と集中力の練習
- 結果の使い方領域・タスク別に弱点を出せる
- 新形式ケース・図表を本番の流れで解ける
無料模試は「測る」、本番形式の模試は「慣れる・仕上げる」に使い分けます。
当サイトの整理
特に注意したいのは、問題数が少ないと正答率がぶれやすいことです。30問なら、1問の差は約3ポイントです。得意な論点が多く出れば高く、苦手な論点が多ければ低く出ます。結果は「だいたいこのくらい」の目安として受け止めてください。
もう1つは、本番の4時間を通して解く練習にならないことです。本番は180問を240分で解きます。休憩は、ケーススタディの区切りの後と、独立した問題の途中で10分ずつです。この流れと集中力の配分は、通しの模試でしか練習できません。
「本番の問題」をうたう無料問題は使っていい?
使わないでください。海外のサイトなどに、実際の試験問題を再現したとうたう問題集(いわゆるダンプ)が出回っています。
PMI 認定資格ハンドブックは、試験の問題や関連資料を PMI の所有物で機密としています。受験者は申請時に同意する規約で、試験後に問題について話し合わないことを約束します。違反すると、資格の取り消しや受験の禁止につながることがあります。
こうした問題は、正解や解説が誤っていることも多く、間違った判断の型を覚える危険があります。新試験は始まったばかりで、旧試験の問題を寄せ集めたものも混ざっています。練習には、提供元がはっきりした独自の問題を使ってください。過去問がない理由と代わりの練習法はPMPの過去問は公開されていないで説明しています。
無料30問で今の実力を測るには?
当サイトの無料模試30問は、登録不要で、本番と同じペース(30問・40分)で解けます。ケーススタディ1本と独立した問題25問で、3領域の出題比率に合わせています。測るときの手順は次のとおりです。
- 40分を計れる時間を取り、途中で止めずに解く(1問あたり80秒。本番も240分÷180問で約80秒なので、同じペースの練習になる)
- 結果の領域別の正答率を見て、一番低い領域を書き出す
- 間違えた問題と迷った問題の解説を読み、選択肢ごとの理由を確かめる
- 日本語で意味が取りにくかった問題は、英語に切り替えて読み直す
- 研修を終えた時点や演習の中盤でもう一度解き、変化を見る
同じ30問を2回目に解くと、問題を覚えているので点は高く出ます。2回目は、1回目に迷った問題を迷わず解けるか、理由を説明できるかを確かめるために使います。
領域別の正答率は、問題数が少ない領域ほどぶれます。30問の場合、Business Environment は8問なので、1問で十数ポイント動きます。数字の大小より、間違えた問題がどのタスクに偏っているかを見てください。同じタスクで2問以上落としていれば、そのタスクの考え方がずれている可能性が高いと言えます。
間違えた理由の種類も見ます。用語を知らなかったのか、判断の順番を誤ったのか、問題文の条件(アジャイルか予測型か、誰が困っているか)を読み落としたのか。種類によって次にやることが変わります。勉強の進め方の全体はPMPの勉強方法(5ステップ)で説明しています。
無料模試の結果から次に何をすればいい?
解いたら、結果を見て終わりにせず、次の1〜2週間の勉強に結び付けます。よくある結果の形と、次にやることを整理しました。
| 結果の形 | 考えられる状態 | 次の1〜2週間でやること |
|---|---|---|
| 3領域とも低い | 基礎の知識と判断の型がまだ入っていない | 35時間研修や参考書で基礎を入れ、タスク別の演習を始める |
| Business Environment だけ低い | 旧版の教材の感覚で勉強している | ガバナンス・コンプライアンス・変更・リスクなど B のタスクを優先して解く |
| アジャイルの問題で多く落とす | 予測型の手順で考えている | スクラムの役割と「誰が決めるか」を整理し、アジャイルの問題をまとめて解く |
| ケーススタディで時間が足りない | 長い状況文の読み方に慣れていない | 状況文の要点(誰が・何に困り・何が制約か)を3行でまとめる練習 |
| 正答率は高いが迷った問題が多い | 知識はあるが判断の根拠があいまい | 迷った問題の選択肢ごとの理由を書き、同じタスクを解き直す |
有料の模試に切り替えるのはいつ?
目安は、タスク別の演習を一通り終えたときです。知識が入る前に180問の模試を解いても、復習が追いつかず、模試を使い切ってしまいます。研修と演習で基礎ができ、無料模試で領域の差がつかめたら、本番形式の模試に移ります。
有料の模試で確かめるのは4点です。180問・240分で解けるか、新しい形式を含むか、領域とタスク別に弱点を出せるか、解説が選択肢ごとか、です。
PMI 自身も有料の演習を出しています。本番形式の Practice Exam(日本語版の商品ページあり)と、模試を含む PMI Study Hall(英語)です。中身と価格は時期や会員かどうかで変わるため、購入前に PMI の公式ストアで確認してください。模試の選び方と回数はPMP模擬試験の選び方と使い方で、教材全体の選び方はPMP問題集の選び方で説明しています。