PMP試験 2026年新形式 対応プロマネ模試
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PMPの図表問題(Graphic-Based)の読み方|押さえたい図10種

PMP新試験の図表問題(Graphic-Based)の読み方。バーンダウン・ネットワーク図・管理図など押さえたい10種の図と見る所、読む順番を、計算例と確認問題3問で身に付けられます。

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約9分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • 図表問題は2026年の新形式です。グラフや図を読み取って答える問題で、すべての受験方式で出ます。
  • 問われ方は「図から値を読む」と「読んだ後の行動を選ぶ」の2つです。どちらも、基準からのずれを見つけるのが出発点です。
  • どの図が出るかは公表されていません。当サイトは、管理でよく使う10種の図を押さえることをすすめます。
  • 読む順番は「問い→タイトルと軸・単位→基準線→外れている所」です。

図表問題とはどんな問題?

ECO 2026は、図表問題(Graphic-Based Questions)を新しい出題形式として説明しています。チャート・グラフ・図・画像などの視覚的な情報を読み取り、その情報をもとに答える問題です。オンライン受験を含む、すべての受験方式で出ます。

問われ方は大きく2つです。1つは、図から値や状態を読み取る問い(例:クリティカルパスは何日か)。もう1つは、読み取った状況でPMが何をすべきかを選ぶ問いです。後者では、図を読めても、行動の選び方は状況問題と同じ原則で決まります。

図はケース問題の本文に付くこともあります。ECOは、ケースの状況説明にグラフやチャートが含まれることがあると書いています。ケースの解き方はケーススタディ問題の解き方にまとめました。

どんな図が何問出るかは、公表されていません。この記事の10種は、プロジェクトの管理でよく使われ、状況問題の判断にもつながる図を当サイトが選んだものです。

押さえておきたい図10種は?

10種の図と、まず見る所をまとめました。

押さえておきたい図10種(当サイトの整理)
図何を表すかまず見る所
バーンダウンチャート残作業の減り方理想線より上か下か、平らな所
バーンアップチャート完了した作業と全体の量全体の線(スコープ)が増えていないか
累積フロー図・カンバン作業の状態ごとの量帯が太り続ける所(滞留)
ガントチャート作業の期間と並び遅れている作業、マイルストーン
ネットワーク図作業の順序と依存関係最長の経路(クリティカルパス)
S字カーブ(EVM)計画価値・出来高・実コスト3本の線の上下関係
確率・影響度マトリクスリスクの優先度右上(確率も影響も大)
管理図工程が安定しているか管理限界の外、同じ側に続く点
パレート図原因ごとの件数の大きい順左から数本で全体の大半を占めるか
ステークホルダー関与度評価マトリクス現在と望ましい関与度現在(C)と望ましい(D)のずれ

このほか、資源ヒストグラムや権力・関心度グリッドも、図で出されても読めるようにしておくと安心です。資源ヒストグラムは、期間ごとに必要な人数と、使える人数の上限を比べる図です。

バーンダウンとバーンアップはどう読む?

バーンダウンは、縦軸が残作業、横軸が日付です。理想線(右下がりの直線)より実績が上にあれば遅れ、下にあれば先行していることを表します。線が数日平らなら、作業が完了にならず止まっているサインです。

バーンアップは、完了した作業が右上がりに積み上がり、別の線で全体の量(スコープ)を示します。全体の線が途中で上がっていれば、スコープが増えたことがわかります。バーンダウンでは、スコープの増加と進捗の遅れの区別がつきにくいので、この違いは押さえておきたい点です。

どちらも、遅れを見つけたら、まずチームと原因を確かめるのが正しい行動です。図を読むこと自体がゴールではなく、読み取った後の判断が問われます。

累積フロー図とS字カーブ(EVM)はどう読む?

累積フロー図は、作業の状態(未着手・作業中・完了など)ごとの量を、帯の重なりで表します。ある帯だけが太り続けるなら、その工程で作業が滞っています。仕掛かり作業(WIP)の上限を設けたり、詰まった工程を手伝ったりするのが打ち手です。

S字カーブは、EVMの3本の線を時間に沿って描いた図です。出来高(EV)が計画価値(PV)より下なら遅れ、実コスト(AC)が出来高より上ならコスト超過を表します。線の名前と単位(金額か作業量か)を、先に確かめます。

ガントチャートとネットワーク図はどう読む?

ガントチャートは、横棒で作業の期間を表します。今日の線より左にあるのに完了していない棒が、遅れている作業です。ひし形の記号はマイルストーンです。書き方はガントチャートとはで説明しています。

ネットワーク図は、作業を箱、依存関係を矢印で表します。始まりから終わりまでの経路のうち、所要日数の合計が最も長い経路がクリティカルパスです。クリティカルパス上の作業が遅れると、プロジェクト全体が遅れます。それ以外の作業には、遅れても全体に響かない余裕(フロート)があります。

ネットワーク図からクリティカルパスを求める(架空の例)

経路の日数 = 経路上の作業日数の合計。最長の経路がクリティカルパス

  1. 1作業:A 3日、B 4日、C 6日、D 2日。Aの後にBとCを並行し、BとCが終わってからD
  2. 2経路1:A→B→D = 3+4+2 = 9日
  3. 3経路2:A→C→D = 3+6+2 = 11日
  4. 4最長は経路2なので、クリティカルパスはA→C→D(11日)
  5. 5Bのフロート = 11 − 9 = 2日

プロジェクト全体は11日。Bは2日まで遅れても全体に響かない

リスクのマトリクスと管理図はどう読む?

確率・影響度マトリクスは、縦軸と横軸に発生確率と影響の大きさをとり、リスクを配置した図です。右上ほど優先度が高く、詳しい分析や対応策が要ります。左下の低いリスクは、監視リストに載せて見守る扱いになります。

管理図は、工程の測定値を時系列に並べ、中心線と上下の管理限界を引いた図です。点が管理限界の外に出たら、工程に特別な原因があるサインです。限界の内側でも、中心線の同じ側に点が続けて並ぶときは、偶然ではない変化を疑います。何点続いたら疑うかには目安がいくつかあり、7点がよく使われます。

管理限界は、工程のばらつきから計算した線です(一般に平均±3σ)。顧客が求める仕様限界とは別物です。仕様の範囲内でも、管理限界の外に出れば工程の異常を疑います。

ステークホルダーの関与度マトリクスはどう読む?

ステークホルダー関与度評価マトリクスは、行にステークホルダー、列に関与の度合いを並べた表です。関与の度合いは、不認識・抵抗・中立・支援・指導などで表します。各人の現在(C)と望ましい状態(D)を書き込みます。

読む所は、CとDのずれです。CとDが同じ欄にあれば対応は不要、離れていれば関与を高める働きかけが必要です。ずれが大きく、しかも影響力の大きい人から優先して手を打ちます。権力・関心度グリッドと組み合わせて問われることもあります。関与を高める計画の立て方はステークホルダー・エンゲージメントの解説で扱っています。

図表問題で時間を使いすぎないには?

図表問題は、図を隅々まで読もうとすると時間がかかります。1問あたりの平均は約80秒(240分÷180問)です。次の順で読むと速くなります。

  1. 問いを先に読む。何を読み取ればよいかを決めます。
  2. タイトルと軸・単位を見る。日数なのかポイントなのか、累計なのか日ごとなのかを確かめます。
  3. 基準線を見つける。理想線、計画、中心線、管理限界などです。
  4. 外れている所を探す。基準からのずれが、問いの答えにつながります。

計算が必要な図(EVMのS字カーブ、ネットワーク図)は、式を覚えていれば数十秒で解けます。式を忘れていると大きく時間を失うので、直前期に確かめておきます。図を読む力は、AIが出した分析結果を確かめる場面でも役立ちます。本番に近い形で練習するなら、無料模試30問が使えます。

確認問題1

バーンダウンチャートの遅れ

(当サイトの独自問題)10日間のスプリントで、計画した作業は40ポイント。5日目の終わりのバーンダウンチャートでは、残作業は32ポイントで、理想線の20ポイントを大きく上回っている。デイリースタンドアップでは、障害の報告は出ていない。プロジェクト・マネジャーが次に行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:2。半分の日数で残作業が8ポイントしか減っておらず、理想線から12ポイント遅れています。障害の報告がなくても、見えていない問題があるかもしれません。まずチームと、原因とスプリントのゴールへの影響を確かめます。ゴールに響くなら、そのうえでプロダクトオーナーと範囲を相談します。

1:原因を確かめる前に、範囲を減らす話に進んでいます。3:スプリントが終わるまで待つと、手を打てる時間がなくなります。4:説明する時機が遅く、遅れへの手当てもしていません。

確認問題2

管理図の点の並び

(当サイトの独自問題)部品の寸法を測った管理図で、直近の8点はすべて管理限界の内側にあるが、8点とも中心線より上に並んでいる。仕様限界から外れた部品もない。プロジェクト・マネジャーが行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:3。管理限界の内側でも、同じ側に点が続けて並ぶのは、偶然ではない変化のサインです。材料・設備・作業方法などに変化がないか、原因を調べます。

1:点の並び方のサインを見落としています。2:外れた部品はまだなく、検査を増やしても工程の変化の原因はわかりません。4:限界の線を引き直しても、工程の変化は残ります。

確認問題3

ネットワーク図とフロート

(当サイトの独自問題)上のネットワーク図の例(A 3日、B 4日、C 6日、D 2日。Aの後にBとCを並行し、両方が終わってからD)で、作業Bが2日遅れることがわかった。プロジェクト全体への影響として正しいものはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:1。Bのフロートは2日です。2日遅れるとA→B→Dは11日になり、A→C→Dと同じ長さになります。全体は11日のままですが、Bにはもう余裕がなく、これ以上遅れると全体が遅れます。

2:フロートの範囲内なので、全体は遅れません。3:A→C→Dも11日のままなので、2つの経路がどちらもクリティカルになります。4:Cの経路は11日のままで、Cの余裕は0日です。

よくある質問

図表問題ではどんな図が出ますか?

PMIは出る図の種類を公表していません。ECO 2026は、チャート・グラフ・図・画像などの視覚情報を読み取る問題と説明しています。当サイトは、管理でよく使う10種を押さえることをすすめています。バーンダウン、ガントチャート、ネットワーク図、管理図などです。

図表問題は何問くらい出ますか?

PMIは形式ごとの問題数を公表していません。ECO 2026は、形式ごとの問題数は試験の版によって変わりうると書いています。

図表問題はオンライン受験でも出ますか?

出ます。ECO 2026では、図表問題(Graphic-Based Questions)は、すべての受験方式で出る形式です。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)
  2. [2]PMI: Learn what the new PMP exam, launched in July 2026, means for you

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