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PMPの日本語訳がわかりにくい時の対処|英語の原文で確かめる語

PMP試験の日本語訳がわかりにくいときの対処法。英語の原文を表示するボタン、訳がぶれる用語の日英対応表、時制など原文に切り替えるべき場面、英語で読むコツを、確認問題3問で確かめられます。

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読了目安
約8分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • 翻訳版の試験では、各問題の画面に英語の原文を表示するボタンがあります(PMIのハンドブック、2026年6月改訂版)。
  • 訳がわかりにくい原因は、英語の語順、日本語の語感とずれる用語(課題・障害・評価など)、時制のあいまいさです。
  • 全部を英語で読む必要はありません。迷った問題だけ、問いと選択肢の動詞を原文で確かめるのが効率的です。

日本語で受験すると英語の原文は見られる?

見られます。根拠は、PMI(PMPを認定する団体)のハンドブック(2026年6月改訂版)です。翻訳版の試験では、問題が選んだ言語で表示されます。さらに、各問題の画面に英語の原文を表示するボタンがあります。紙の試験では、英語の内容も冊子に載っています。

日本語は、PMPの翻訳版がある言語の1つです。ただし、試験の言語は予約の後に変えられません。英語のみで予約してしまった場合は、いったん取り消してから申し込み直す必要があります。予約のときに、言語を必ず確かめてください。

画面の細かい表示は変わることがあります。受験前に、PMIとPearson VUEの最新の案内で確かめてください。

訳がわかりにくくなるのはなぜ?

当サイトでは、主に次の4つが原因だと考えています。

  • 英語の語順のまま訳されている:修飾が長く、主語と述語が離れて、誰が何をするのかがつかみにくくなります。
  • 日本語の語感とずれる用語:「課題」「障害」「評価」のように、日常の日本語と試験での意味が違う語があります。
  • 似た英語が同じ日本語になる:assess と evaluate、verify と validate は、どちらも「評価」「確認」と訳されがちです。
  • 時制があいまいになる:should have done の問いは、問題を防ぐために前もって何をすべきだったかを聞いています。日本語では「すべきか」との違いが目立ちにくくなります。

1つ目は、慣れで読めるようになります。2つ目から4つ目は、用語の日英対応と問いの形を知っておくと防げます。

訳語がぶれやすい用語はどれ?

意味を取り違えやすい用語を並べました。迷ったら、英語の欄の語を原文で探してください。

訳語がぶれやすい用語(当サイトの整理。訳語は教材によって違います)
英語よくある訳語試験での意味
issue課題・問題すでに起きている問題(これから起きうるのは risk)
impediment / blocker障害・妨げチームの作業を止めているもの全般
assess評価する・査定する状況を調べて見立てる
evaluate評価する基準に照らして良し悪しを判断する
verify検証する仕様どおりかを確かめる(品質の確認)
validate妥当性を確認する顧客の期待に合うかを確かめ、受け入れてもらう
acceptance criteria受入基準成果物やストーリーごとの、受け入れてもらう条件
definition of done (DoD)完了の定義チーム共通の「完了」の基準。スクラムガイドの日本語版では「完成の定義」
assumption / constraint前提条件/制約条件assumption は、確かめていないが正しいとみなすこと。constraint は、守るべき制限
escalateエスカレーションする上位者に判断を仰ぐ
workaround回避策・暫定対応計画になかった、起きた問題へのその場の対応
functional manager機能部門マネジャーメンバーの所属部門の上司
lessons learned教訓次に生かすために記録する学び

特に issue(課題)は要注意です。日本語の「課題」は「これから取り組むべきテーマ」の意味でも使いますが、試験ではすでに起きた問題です。リスクと課題の違いを問う問題では、原文の risk / issue を確かめると迷いません。

英語の原文に切り替えるべきなのはどんな場面?

全部の問題で原文を見ると、時間が足りなくなります。1問あたりの平均は約80秒(240分÷180問)です。切り替えるのは、次の場面に絞ります。

  • 日本語を2回読んでも、誰が何をするのかがわからないとき。
  • 2つの選択肢の違いが、動詞の訳(評価・確認・検証など)にしかないとき。
  • 問いが「まず」か「次に」か、「すべきか」か「すべきだったか」が、はっきりしないとき。
  • 複数回答の問題で、選ぶ個数の指示が読み取りにくいとき。

複数回答の個数の読み違いは、取りこぼしに直結します。解き方は複数選択問題の解き方で扱っています。

英語で読むときのコツは?

英語の原文は、日本語より短く、構造がはっきりしていることが多いです。次の順で見ると速く読めます。

  1. 最後の一文の疑問詞と動詞を見る。問いの最後が first か next か、have done かを確かめます。
  2. 選択肢の先頭の動詞を比べる。選択肢は Analyze、Meet with、Escalate などの動詞から始まることが多いです。行動の種類がすぐわかります。
  3. 状況の中の時制と副詞を見る。already、has approved、was identified などで、どこまで済んでいるかがわかります。

日本語の問題文の読み方そのものは長い問題文の読み方にまとめています。

日英対訳でどう練習する?

本番でボタンを使いこなすには、普段から日英の両方で問題を読んでおくのが近道です。

おすすめは、まず日本語で解き、迷った問題だけ英語に切り替える練習です。どの語で迷ったかを記録すると、自分にとって訳がぶれる語の一覧ができます。本番では、その語が出たら迷わず原文を見ます。

当サイトの無料模試30問は、全問を日本語と英語で切り替えて読めます。模試パックとタスク別ドリルも同じです。本番の画面に近い形で、原文を確かめる練習ができます。判断の原則そのものはPMPのマインドセット一覧で確認してください。

確認問題1

issue の意味を問う問題

(当サイトの独自問題)英語の原文で、次の状況が書かれている。「The team has reported a new issue: the test server has been down for two days.」プロジェクト・マネジャーがこの情報を記録する先として、最も適切なものはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:2。テストサーバーが2日間止まっているのは、すでに起きている問題(issue)です。課題ログに記録し、担当者と期限を決めて対応を追います。

1:リスク登録簿は、まだ起きていない不確かな事象を扱います。3:教訓は、対応が済んだ後に学びとして残すものです。4:変更ログは、変更要求を記録するものです。

確認問題2

verify と validate の違い

(当サイトの独自問題)予測型のプロジェクトで、チームが成果物を作り終え、品質チームが仕様どおりにできていることを確かめた。次に、この成果物を顧客に正式に受け入れてもらいたい。プロジェクト・マネジャーが次に行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:3。仕様どおりかを確かめる(verify)のは済んでいます。次は、顧客と一緒に確認して受け入れてもらう(validate)段階です。日本語ではどちらも「確認」と訳されやすいので、原文で区別すると迷いません。

1:済んだ検査の繰り返しです。2:受け入れの前に引き渡しています。4:教訓の記録は大切ですが、受け入れの後です。

確認問題3

「障害がある」と報告された

(当サイトの独自問題)アジャイルのチームのデイリースタンドアップで、あるメンバーが「障害があって作業が進まない」と言った。詳しく聞くと、セキュリティ部門からのアクセス権限の付与を3日間待っているという(英語の原文では impediment)。プロジェクト・マネジャーが行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:4。impediment は機器の故障に限らず、チームの作業を止めているもの全般です。障害を取り除くのは、サーバント・リーダーとしてのPMの役割です。

1:記録は必要ですが、スプリントが終わるまで障害を残してしまいます。2:すでに起きている問題なので、リスクではなく課題(issue)です。3:障害を取り除く役割を、メンバーに押し戻しています。

よくある質問

日本語で受験すると不利ですか?

訳がわかりにくい問題はあります。ただ、翻訳版の試験では、各問題で英語の原文を表示できます(PMIのハンドブック、2026年6月改訂版)。迷った問題だけ原文で確かめれば、大きな不利にはなりにくいと当サイトは考えています。

受験の言語は後から変えられますか?

PMIのハンドブックによると、予約済みの試験の言語は変えられません。英語のみで予約してしまった場合は、いったん取り消してから、PMIに別の言語での受験を申し込む必要があります。

「すべきだった」という問いは何を聞いていますか?

問題を防ぐために、前もってすべきだった行動(計画や予防)を聞いています。次にとる行動ではありません。原文の should have done で確かめると確実です。

出典・参考

  1. [1]PMI: Certification Handbook(PDF)
  2. [2]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)

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