日本からPMPをオンライン受験するとどうなる?
日本からPMPをオンラインで受ける場合、試験はATAという会社が監督します。ピアソンVUEの日本向けページにも、日本ではPMPをOnVUEで受けられないとあります。OnVUEは、ピアソンVUEのオンライン試験です。
PMIのPMPページとATAの案内をもとに、テストセンター受験との違いを表にまとめました。
| 項目 | オンライン(ATA) | テストセンター(ピアソンVUE) |
|---|---|---|
| 実施日 | 月2回の土日(ATAの試験カレンダーで公開) | 会場ごとの空き枠から選ぶ |
| 試験の言語 | 日本語のみ(問題ごとに英語を表示するボタンあり) | 英語のみか、日本語などの翻訳つきを選ぶ |
| 監督 | 日本語を話す監督者が、カメラ2台で見守る | 会場の係員 |
| 予約の期限 | 受験日の1週間前まで | 会場の空き枠しだい |
| 出る形式 | ケーススタディ・図表・単一選択・複数選択 | 8形式すべて(マッチングなど4形式を含む) |
| メモと電卓 | 画面上のホワイトボードと電卓 | 会場が用意する紙かボード。電卓は画面上 |
| 休憩 | 40問目と110問目の後(ATAの案内) | ケース区画の後と、残りのおよそ半ば(ECO) |
問題数・時間・採点のしかたは、どちらも同じです。英語の原文を表示するボタンの使い方はPMP試験は日本語で受けられるで説明しています。
日本以外の国から受ける人は、その国のオンライン試験の案内を確かめてください。
受験できる日と予約のルールは?
ATAの試験カレンダーでは、2026年9〜12月の実施日はどれも土曜か日曜で、月に2回でした。時間は日本時間9:00〜13:20の枠です(2026年10月2日に確認)。試験日は随時追加されるので、カレンダーをこまめに見てください。
予約は、受験日の1週間前までに入れます。たとえば土曜に受けたいなら、前の週の土曜が期限です。
予約は、myPMIで受験料を払った後、オンライン試験を選び、ATAのカレンダーから日付を選ぶ形です。予約が済むとATAから確認メールが届きます。メールにあるテストコードと受験票番号は、当日のログインに使います。
変更とキャンセルは、受験日時の48時間前までmyPMIからできます。48時間を切ると変更できず、受験料も戻りません。資格ハンドブックによると、30日以内の変更やキャンセルには70米ドル+税の手数料がかかります。
テストセンターに切り替えるときは、今の予約をキャンセルしてから予約し直します。予約の決まりはPMP試験の申し込み方にまとめています。
POINT
資格ハンドブックによると、オンライン試験を予約するには、予約の前の本人確認に通る必要があります。通らなかった場合は、テストセンターでの予約を案内されます。試験の配慮(時間延長など)が必要な人は、オンライン受験を選べないことがあります。
必要な機材と部屋の条件は?
オンライン受験で一番大事なのは環境です。条件を満たさないと、試験を始められなかったり、途中で止められたりします。ATAの案内から、主な条件をまとめます。
| 対象 | 条件 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| PC | Windows 7/10/11かmacOS 10.15.7以降のデスクトップかノートPC。メモリ4GB以上、空き容量2GB以上、画面1024×768以上 | タブレットやスマホでは受けられない。外部モニターやテレビにはつながない |
| カメラと音声 | PCのWebカメラ、スピーカー、マイク | 試験中はカメラを常にオンにし、マイクを消音にしない |
| 2台目のカメラ(イーグルアイ) | カメラ付きのスマホかタブレット(iOS 13以上、Android 10以上など)と、固定用のホルダー | 通知と自動ロックを切り、電源につないでおく |
| 回線 | 上り2Mbps以上、帯域20Mbps以上。PCとスマホが同時に安定してつながること | できれば有線。試験中は家族にネットを控えてもらう |
| 部屋 | 壁で囲まれた、一人になれる静かで明るい部屋。公共の場所は不可 | ガラスの扉や窓に画面を向けない。試験中は誰も入れない |
| 机 | PCとイーグルアイの機器以外は置かない。飲み物は透明な容器の水だけ | メモ用紙、電卓、腕時計、ラベルの付いたペットボトルも片づける |
イーグルアイは、受験者を斜め後ろから写す2台目のカメラです。ATAの案内では、PCから斜め後ろ1.5〜2mの位置に、高さ1.2〜1.5m、45度の角度で置きます。頭・肩・手・周りの様子とPCが、はっきり写るように調整します。
会社のPCは制限が多く、試験用のソフトが動かないことがあります。ATAも個人のPCで受けるよう勧めています。
服装にも決まりがあります。帽子、マスク、サングラス、スカーフは着けられません。長い髪は後ろで結び、耳が見えるようにします。
事前の模擬試験(システムチェック)は何をする?
ATAは、予約の前に模擬試験を実行し、機材と回線が条件を満たすか確かめるよう勧めています。条件を満たさないPCなら、テストセンターでの受験を勧めています。
- ATAのサイトから試験用のソフト(Eztestクライアント)をダウンロードして入れる。
- 当日と同じPC・スマホ・回線・部屋で、模擬試験を実行する。
- イーグルアイの置き場所と角度を決め、ホルダーで固定して写り方を確かめる。
- うまくいかないときは、ATAのサイトのサポートに連絡する。
- 前日か当日に模擬試験をもう一度実行し、ソフトを最新版に入れ直す。
サポートの窓口は英語か中国語です。ATAの受付時間は北京時間の平日9:00〜17:00(日本時間10:00〜18:00)です。試験日は、北京時間7:00〜13:00(日本時間8:00〜14:00)も対応しています。試験中に監督者とやり取りするチャットは日本語です。
当日のチェックインはどう進む?
ログインできるのは、開始時刻の30分前から15分後までです。写真の撮影と監督者の確認に時間がかかるので、30分前には席についてください。9:00開始なら、8:30から次の順に進みます。
- 1
8:30〜9:15にログイン
テストコードと受験票番号を入力
- 2
顔写真
PCのカメラで撮影
- 3
身分証と部屋の写真
スマホで身分証の表裏と部屋の4方向
- 4
イーグルアイに接続
画面のQRコードをスマホで読む
- 5
監督者の確認
約15分。席を離れない
- 6
試験開始
240分+休憩10分×2
身分証は、日本の受験者なら運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードなどが使えます(ATAの一覧)。写真か署名がない身分証なら、2つめの身分証が要ります。名前は、予約の名前と一致させます。
監督者の確認には約15分かかります。この間も席を離れず、イーグルアイに写る状態を保ちます。うまく進まないときは、画面の「モニター」ボタンから監督者に連絡します。
休憩と、休憩の後の確認は?
PMPの試験には10分の休憩が2回あります。ATAの案内では、1回目は40問目、2回目は110問目を終えた後です。休憩に入ると、前の区画の問題には戻れません。休憩を飛ばして先へ進むこともできません。
10分を過ぎても席に戻らないと、画面は自動で次の区画に進み、残り時間は減り続けます。延長はありません。
戻ったら、監視の機器が正しく動いているかを確かめます。監督者が受験者を確認できない場合や、部屋が規則に合わない場合は、試験がすぐに終了されることがあります。出題範囲の文書(ECO)には、休憩から戻ったときに身分証の提示を求められることがあるとも書かれています。
時間配分の考え方はPMPの試験時間240分と休憩2回の使い方で説明しています。
中断・失格になりやすい行動は?
オンライン受験では、悪気のない行動でも規則違反とみなされることがあります。ATAの試験規則から、注意したい行動をまとめます。
- 問題文を読み上げる、つぶやく
- 休憩以外で席を立つ、カメラの外に出る、画面の外をのぞき込む
- 口や顔を手で覆う、帽子・マスク・サングラスを着ける
- 家族やほかの人が部屋に入る、画面に写る
- 水以外を飲む、食べる、ガムをかむ
- 試験用のソフトを何度も再起動したり終了したりする
- カメラを動かす、試験の途中で場所を変える
- 回線が切れたまま10分以上たつ
規則違反と判断されると、試験が打ち切られることがあります。部屋の検査に通らずに終了した場合、受験料は戻りません。試験中は映像と音声が記録されます。
回線が切れたときは、画面の案内に従って再接続します。監督者から電話で連絡が来ることもあるので、チェックインのときに正しい携帯電話の番号を伝えておきます。
テストセンターとどちらを選ぶべき?
次のどれかに当てはまるなら、テストセンターを選ぶのが無難です。
- 英語だけで受けたい(ATAのオンラインは日本語のみ)
- 月2回の土日以外の日に受けたい
- 土日の朝から約5時間、誰も部屋に入らない状態を約束できない
- スマホのホルダーや安定した回線など、機材をそろえる自信がない
- 考えるときに、つぶやく・席を立つなどのクセがある
- 試験での配慮(時間延長など)が必要
反対に、近くに会場がない人や、移動の時間を勉強に回したい人には、オンラインが便利です。テストセンターの持ち物と当日の流れはPMP試験当日の持ち物と流れにまとめています。
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