PMP試験の時間と休憩はどういう構成?
2026年版のECOによると、PMP試験は180問で、解答の時間は240分です。180問のうち10問は採点されない事前テスト問題ですが、どれがそうかは分からないので、全問を同じように解きます。
休憩は10分が2回あり、240分には含まれません。ECOは休憩を別に説明したうえで、「合計240分で180問に答える」と書いています。試験の前のチュートリアルと後のアンケートも任意で、240分には含まれません。
新しい試験の大きな特徴は、試験の最初にケーススタディの区画があることです。ケーススタディは、長い状況の説明(グラフや表を含むことがある)を読み、それにもとづく一連の問いに答える形式です。
- 1
チュートリアル
任意・240分の外
- 2
ケーススタディ区画
長い状況文+一連の問い
- 3
休憩1(10分)
ここから前には戻れない
- 4
単独問題の前半
1問ずつ独立した問題
- 5
休憩2(10分)
ここから前には戻れない
- 6
単独問題の後半
最後に見直し
- 7
アンケート・結果
任意・暫定結果の表示
区画ごとの問題数は、ECOには書かれていません。そのため、この記事では区画ごとの固定の数字ではなく、ペースで管理する方法を説明します。
ネットには、230分の試験で60問ごとに休憩がある、という記事もまだ多く残っています。これは2026年7月8日までの旧試験の決まりです。今の試験は240分で、1回目の休憩はケーススタディの区画の後にあります。
POINT
PMIの新試験ページのFAQには、「試験時間は合計240分(4時間)で、10分の休憩2回を含む」とも読める書き方があります。一方、ECO 2026は休憩を別に説明したうえで、「合計240分で180問に答える」と書いています。日本でオンライン試験を運営するATAのFAQも、10分の休憩が終わると次の区画に進み、試験のカウントダウンが続くと説明しています。当サイトはECOにもとづき、休憩は240分の外と説明しています。受験の前に、PMIとATAの最新の案内を確かめてください。
休憩の後は前の区画に戻れないのはなぜ大事?
ECOには、解答を見直して休憩を始めると、前の区画の問題には戻れないと書かれています。これは時間配分にとって大きな意味があります。
1つめは、見直しを試験の最後にまとめてできないことです。旧来の「全部解いてから、最後に迷った問題を見直す」という作戦は、区画ごとにしか使えません。各区画の終わりに、見直しの時間を残しておく必要があります。
2つめは、時間の使い方が一方通行になることです。ECOには区画ごとの制限時間は書かれておらず、240分は試験全体の時間です。前の区画で時間を使いすぎれば、その分だけ後ろの区画の時間が減ります。反対に、後ろで余った時間を前の区画の見直しに回すことはできません。区画ごとに時間を管理する意識が必要です。
3つめは、休憩を取らないという選択の扱いです。休憩は、体と頭を休めるためにあります。10分あれば、トイレを済ませ、深呼吸して頭を切り替えるには足ります。短い時間でも取っておく方が、後半の集中を保ちやすいでしょう。
1問あたり何秒で解けばいい?
まず、平均のペースを計算します。240分を秒に直すと14,400秒です。これを180問で割ると、1問あたり80秒になります。
ただし、80秒で毎問ぎりぎりに解くと、見直しの時間が残りません。目標は1問75秒です。このペースなら、最後に15分の余裕が残ります。
1問あたりの目標時間 =(240分 − 見直し用の余裕)÷ 180問
- 1平均:240分 × 60秒 = 14,400秒、14,400 ÷ 180 = 80秒
- 2目標:1問75秒で進める
- 375秒 × 180問 = 13,500秒 = 225分
- 4余裕:240分 − 225分 = 15分(見直しに使う)
- 5途中の確認:60問で75分、120問で150分
1問75秒のペースなら、15分を見直しに回せる。
問題の長さはまちまちです。短い問題は30〜40秒で答え、長い問題やケーススタディに時間を回すのが基本の配分です。1問に2分以上かかっていたら、いったん答えを選び、見直しのマークを付けて先に進みます。
途中の確認には「解いた問題数 × 75秒」を使います。たとえば60問を解き終えたとき、試験開始から75分以内なら予定どおりです。画面の残り時間で確かめる方法は、次の早見表にまとめました。
画面の残り時間で、遅れをどう確かめる?
PMIのハンドブックによると、試験には時計が組み込まれていて、時間は減っていく形で表示されます。そこで、解き終えた問題数と残り時間を見比べて、遅れていないかを確かめます。
| 解き終えた問題数 | 経過時間の目安 | 画面の残り時間の目安 |
|---|---|---|
| 30問 | 37分30秒 | 202分30秒(3時間22分30秒)以上 |
| 60問 | 75分 | 165分(2時間45分)以上 |
| 90問 | 112分30秒 | 127分30秒(2時間7分30秒)以上 |
| 120問 | 150分 | 90分(1時間30分)以上 |
| 150問 | 187分30秒 | 52分30秒以上 |
| 180問 | 225分 | 15分(見直しに使う) |
計算は「240分 −(問題数 × 75秒)」です。たとえば90問なら、90 × 75秒 = 6,750秒 = 112分30秒。240分から引くと127分30秒になります。
残り時間が表より少なければ、遅れています。次の数問は、明らかに違う選択肢から外して判断を早めましょう。ケーススタディの区画は、1問あたりの時間が長くなりがちです。最初の区画の直後に少し遅れていても、単独問題の前半で取り戻せば間に合います。
休憩は240分に含まれないので、休憩をはさんでも表の残り時間はそのまま使えます。試験が始まったら、最初に6つの数字をメモ用の紙に書いておくと便利です。書くのは30秒ほどで、途中で計算せずにすみます。
区画ごとの目標時間はどう考える?
区画ごとの問題数は事前に分からないので、区画に入って問題数がわかったら、その場で目標時刻を決めます。手順は次のとおりです。
| 区画 | 時間の使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| ケーススタディ | 最初に状況文を読み、要点をメモする時間を取る。問いは状況文を見返しながら解く | 読み飛ばすと一連の問いをまとめて外す。読む時間を惜しまない |
| 単独問題・前半 | 1問75秒のペースで進める。迷った問題はマークして先へ | 区画の最後に見直しの時間を5分ほど残す |
| 単独問題・後半 | 前半と同じペース。疲れで読み飛ばしやすい | 最後の見直しは、マークした問題だけに絞る |
区画の問題数が分かったら、「問題数 × 75秒」で区画の目標時間を出します。画面の残り時間からそれを引き、区画を終えるときの目標の残り時間をメモ用の紙に書いておきます。たとえば、ある区画が60問なら、60 × 75秒 = 4,500秒 = 75分です。区画の開始時に残り時間が200分なら、残り125分になる前にその区画を終える、という目標になります。
ケーススタディの区画は、状況文を読む時間があるため、単独問題より1問あたりの時間が長くなりがちです。その分、状況文を一度しっかり読めば、続く問いは速く解けます。状況文を読むときは、4つを書き出すと問いに答えやすくなります。プロジェクトの進め方(予測型・アジャイル・ハイブリッド)、主な関係者、今起きている問題、制約(期限・予算・規制)です。
見直しマークはどう付けて、どう使う?
試験の画面には、あとで見直したい問題に印を付ける機能があります。使い方を決めておかないと、マークが多すぎて見直しきれなくなります。
- マークするのは「2択まで絞れたが決めきれない」問題だけ。まったく分からない問題は、見直しても答えが変わりにくい。
- マークしても、必ずその場で答えを選んでおく。時間切れで空欄になるのを防ぐ。
- マークは1区画で1割程度までに抑える。多すぎると見直しの時間が足りない。
- 見直しで答えを変えるのは、根拠が見つかったときだけ。なんとなくの変更は避ける。
見直しは、区画の最後に、マークした問題から順に行います。休憩の前に、未回答の問題がないかも確かめてください。休憩に入った後は、その区画には戻れません。
時間が足りなくなったときは、残りの問題をとにかく最後まで答えることを優先します。空欄は確実に点になりません。
PMIが公開しているスコアレポートの見本では、得点は正解した問題の点の合計と説明されています。空欄にしても得になることはないので、分からない問題でも、もっとも妥当と思う選択肢を必ず選んでください。
休憩の10分はどう使う?
10分は短いので、やることを先に決めておくのがコツです。PMIの資格ハンドブックによると、テストセンターでは試験室を出入りするたびに署名と身分証の提示が要ります。戻るときには、もう一度身体の確認も受けます。この手続きの分も見込んで動いてください。
- 休憩に入る前に、未回答の問題がないかを確かめる(休憩の後は戻れない)。
- トイレを先に済ませる。
- 目を閉じる、肩を回すなどして、画面から目と体を休める。
- 次の区画の目安(早見表の残り時間)を頭の中で確かめる。
- 再入室の手続きを見込んで、早めに席に戻る。
飲み物や軽食には注意が要ります。ハンドブックには、預けた荷物は試験が終わるまでロッカーから出せないと書かれています。休憩中に何かを口にしたい人は、受付のときに係員に扱いを確かめておきましょう。
オンライン受験では、休憩から戻ったときに、監督者から身分証の提示を求められることがあります(ECO)。
時間が足りなくなるのはどんなとき?
模試で時間切れになる人には、いくつかの共通のパターンがあります。自分に当てはまるものがないか確かめてください。
| パターン | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 選択肢を全部じっくり比べる | 4つの選択肢を毎回同じ重さで読み、1問に2分かかる | 問題文の最後の問い(次に何をするか、など)を先に読み、明らかに違う選択肢から外す |
| 日本語訳で引っかかる | 訳の意味がつかめず、何度も読み直す | 迷ったら英語の原文を表示して確かめる |
| 計算問題で手が止まる | EVMなどの計算に時間をかけすぎる | 公式を覚えておき、画面の電卓をすぐ使う |
| 前半で慎重になりすぎる | 最初の区画で時間を使い、後半が駆け足になる | 解いた問題数×75秒の確認を区画の途中で2〜3回行う |
| 一問にこだわる | 分からない問題で考え込み、ペースが崩れる | 2分を超えたら答えを選んでマークし、先へ進む |
多くの人にとって一番効くのは、問題文の最後の一文を先に読むことです。PMPの問題は状況の説明が長く、最後に「プロジェクト・マネジャーは次に何をすべきか」「最初に何をすべきか」と問います。何を問われているかを知ってから状況を読むと、必要な情報だけを拾えます。読み方のコツはPMPの長い問題文の読み方にまとめました。
日本語で受験する人は、訳で迷ったときに英語の原文を見る時間も見込んでおきましょう。原文を見るのは迷った問題だけに絞ると、時間を取られすぎません。
時間配分の練習はどうすればいい?
時間配分は、知識と違って本番の前に体で覚えるものです。次の3段階で練習すると、本番で慌てずにすみます。
- 短い模試(30問など)を、1問75秒のペースを意識して解く。30問なら37分30秒が目安。
- 60問ほどの区画を、途中で残り時間を確かめながら解き、ペースの調整に慣れる。
- 本番と同じ180問・240分・休憩2回で、少なくとも1回は通しで解く。
当サイトの無料模試30問は、本番の比率どおりの30問を、時間を計りながら解けます。結果画面で時間配分も確認できます。
当日の会場の流れはPMP試験当日の持ち物と流れに、問題の形式ごとの解き方はPMP試験の出題形式にまとめました。