スコアレポートはいつ、どう届く?
コンピューターで受験した場合、試験を終えると、任意のアンケートの後に結果が表示されます。PMIの資格ハンドブック(2026年6月改訂版)によると、この結果は暫定です。PMIから正式な通知があって確定します。
正式な結果のレポートは、試験日から10営業日以内に、PMIのオンラインの結果確認のページで見られるようになります。見られるようになると、メールで知らせが届きます。
日本のオンライン試験(ATA)では、試験の後に「試験結果を表示する」ボタンからレポートを開けます。ATAの案内では、レポートは保存も印刷もできるとされています。
合格した場合は、正式な通知の後、資格の証明書をPDFで取得でき、デジタルバッジの案内もメールで届きます。PMIのオンラインの資格者名簿にも名前が載ります(希望すれば載せないこともできます)。
試験の直後
暫定の結果
画面に表示される
10営業日以内
正式なレポート
オンラインで確認。メールで通知
合格の場合
証明書とバッジ
PDFの証明書とデジタルバッジ
3年ごと
更新
60PDUと更新料
4段階評価(Above Target〜Needs Improvement)の意味は?
スコアレポートでは、成績が4つの段階で示されます。PMIが公開しているレポートの見本(2016年の旧試験のもの)の説明をもとに、意味を整理しました。日本語は当サイトの訳です。
| 評価 | 日本語の意味 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Above Target | 目標を上回る | 最低限の基準を上回っている |
| Target | 目標どおり | 最低限の基準を満たしている |
| Below Target | 目標をやや下回る | 基準に少し届かない。再受験の前に追加の準備が勧められる |
| Needs Improvement | 要改善 | 基準に大きく届かない。再受験の前に十分な追加の準備が強く勧められる |
全体の評価がAbove TargetかTargetなら合格、Below TargetかNeeds Improvementなら不合格の水準です。レポートには、全体の合否(Pass/Fail)もはっきり書かれます。
評価は、正解した問題の数で決まります。見本によると、採点される問題は1問1点で、正解の合計がどの段階に入るかで評価が決まります。何問正解でどの段階になるかの境目は、公表されていません。
見本は旧試験のものですが、PMIは新試験のページで、採点の方法は変わっていないと説明しています。また、PMIはこの4段階を、追加の準備が要る分野を知るためのものとしています。採用の判断など、ほかの目的に使うものではないという立場です。
領域別の評価からどう弱点を読む?
全体の評価に加えて、領域ごとにも同じ4段階の評価が載ります。2026年7月からの新試験では、領域はPeople・Process・Business Environmentの3つです。
領域別の評価は、強い分野と弱い分野を知るための診断です。合格した人には今後の学びの方向を、不合格だった人には再受験までに補う分野を示します。
読み方の基本は、評価の低い領域から手を打つことです。ただし比率の大きさも考えます。同じBelow Targetでも、41%を占めるProcessと26%のBusiness Environmentでは、全体の得点への影響が違います。
| 結果の例 | 読み取れること | 優先して補うもの |
|---|---|---|
| People:Target/Process:Target/Business:Needs Improvement | ビジネス環境の判断が大きく不足 | ガバナンス・コンプライアンス・変更管理・リスク・外部環境(26%を占める) |
| People:Below Target/Process:Above Target/Business:Target | 知識はあるが、人の問題の判断がぶれている | 対立・チームの導き方・ステークホルダーの期待の扱い |
| People:Below Target/Process:Below Target/Business:Below Target | 全体的に少しずつ届かない | PMIの考え方の軸の確認と、本番形式の通し練習 |
見本のレポートでは、評価は全体と領域ごとだけで、タスク単位の成績はありません。領域の評価をもとに、その領域のどのタスクが弱いかを自分で探ります。新ECOの26タスク一覧を見ながら、試験で迷った問題のテーマを書き出すと手がかりになります。
見本のレポートには、成績をさらに詳しく分析できるページへの案内も載っていました。届いたレポートに案内があれば、合わせて確かめてください。
合格した人はレポートをどう使えばいい?
合格した人にとっても、領域別の評価は役に立ちます。Below Targetの領域があったなら、そこが実務でも伸ばしどころだという手がかりになります。
PMPは3年ごとに60PDU(1時間の学習などで1単位)を集めて更新する資格です。PDUを集める学びのテーマを選ぶとき、弱かった領域を優先すると、更新の活動がそのまま実務の力につながります。認定証やバッジの受け取り、更新の準備はPMP合格後にやることにまとめています。
なお、転職や社内の評価で示すのは、合格した事実と資格の番号で十分です。PMIは、この評価を採用の判断に使うべきではないとしています。
不合格だったときの次の手は?
不合格でも、受験の機会は残っています。申請の承認から1年の受験期間のうちに、3回まで受験できます。2回目、3回目には、あらためて受験料がかかります。
3回とも合格できなかった場合は、最後の受験日から1年たたないと、PMPに申請し直せません。その間に、ほかのPMIの資格に申請することはできます。
次の手は、次の順で考えると整理できます。
- 全体の評価が Below Target(あと少し)か Needs Improvement(大きく不足)かを確かめる。
- 領域別の評価で、最も低い領域と、比率の大きい領域を確かめる。
- 記憶が新しいうちに、迷った問題のテーマや、時間配分の問題をメモする(問題の内容を人に話したり公開したりはしない)。
- 受験期間の残りから、再受験の日を仮に決める。
- 弱い領域のタスクを集中的に学び直し、初見の模試で確かめてから予約する。
再受験のルールと立て直しの計画はPMPに落ちたら再受験で詳しく説明しています。
POINT
試験の問題の内容を、合否にかかわらず人に話したりネットに書いたりすることは、PMIの規約で禁じられています。振り返りのメモは自分の学習のためだけに使ってください。
模試の結果をレポート形式で振り返るには?
本番のレポートと同じ形で模試の結果を見ておくと、本番の前に弱点を見つけられます。本番ではタスク別の成績が出ないので、模試の段階でタスク単位まで確かめておくのが効果的です。
当サイトの模試では、結果を全体と領域ごとに、本番と同じ4段階の名前で表示します。区切りは当サイトの推定で、PMIの基準とは別のものです。
| 正答率 | 表示する評価 |
|---|---|
| 80%以上 | Above Target |
| 70%以上80%未満 | Target |
| 55%以上70%未満 | Below Target |
| 55%未満 | Needs Improvement |
あわせて、26タスク別の正答率、予測型・アジャイル・ハイブリッド別の正答率、1問ごとにかかった秒数も確かめられます。
模試の結果を見るときの注意点は?
模試の評価は、本番の前に弱点を見つけるための材料です。次の点に気をつけて読んでください。
- 初めて解いた回の結果で判断する(解き直しの点数は高く出る)
- 全体がTargetでも、1つの領域がBelow Targetなら、その領域を優先して補う
- 評価が低い領域では、タスクごとの正答率まで下りて原因を探す
- 時間切れで解けなかった問題がないかも確かめる
合格の目安や、合否が決まる仕組みはPMPの合格ラインは何%?で解説しています。今の実力を本番の形で確かめたい人は、無料模試30問で領域ごとの評価を見てみましょう。