PMPは何回まで再受験できる?
PMIの資格ハンドブックとECOによると、PMPは申請の承認から1年の受験期間のうちに、最大3回まで受験できます。1回目で不合格でも、あと2回の機会があります。
監査に選ばれた人は、監査を終えた日から1年が受験期間です。どちらの場合も、期間の起点は結果のメールや手続きの画面で確かめられます。
再受験に回数以外の制限(何日空けなければいけない、など)は、ハンドブックには書かれていません。ただし、試験の予約の空き状況や、立て直しにかかる時間を考えると、すぐに受け直すのが得策とは限りません。
| 状況 | 扱い |
|---|---|
| 1回目・2回目で不合格 | 受験期間の1年のうちなら、再受験の料金を払って受け直せる |
| 3回とも不合格 | 最後の受験日から1年待ってから、PMPに申請し直せる。その間も他のPMIの資格には申請できる |
| 受験期間の1年が過ぎた(合格していない) | 回数に関係なく、申請からやり直す。この場合は待つ期間はない |
再受験料はいくら?どう確かめて払う?
2回目と3回目の受験には、あらためて料金がかかります。ハンドブックには、2回目と3回目の受験で料金を払い直すと書かれています。
再受験料の金額は、2026年10月時点でPMIのPMPページにもハンドブックにも載っていません。PMPページのよくある質問には、再受験には料金がかかるとだけ書かれています。ハンドブックによれば、料金を左右するのはPMI会員かどうかと国・地域です。
ネットには具体的な金額を書いた記事もあります。ただ、時期や地域で変わりうるため、当サイトでは公式に確かめられない金額は書きません。支払いの画面に出る金額を確かめ、分からなければPMIのカスタマーケアに問い合わせてください。
払い方は、PMIのサイトにログインし、PMPの手続きの画面から再受験の支払いをする流れです。支払いが済むと、初回と同じように試験の予約に進めます。予約の手順と、日程変更のルール(30日前を過ぎると70米ドル+税、48時間前を過ぎると変更不可)は初回と同じです。
会員価格を使いたい場合は、支払いの前にPMI会員になっている必要があります。初回のときに会員だった人も、会員期間が切れていないか確かめておきましょう。
3回落ちたら1年待つ、とはどういうこと?
受験期間の中で3回とも不合格だった場合、最後の受験日から1年たつまで、PMPに申請し直せません。PMIはこの決まりについて、試験の安全を守り、同じ人が試験問題に何度も触れすぎないようにするためと説明しています。
この1年の間も、他のPMIの資格には申請できます。たとえば、アジャイルの資格や入門向けのCAPMなどです。
1年がたってPMPに申請し直すときは、初回と同じ手続きになります。申請書を出し、審査(と監査)を受け、受験料を払います。経験は申請日から過去10年以内のものだけが数えられるので、古い経験が範囲から外れていないかも確かめてください。
3回まで受けられるといっても、3回目で決めればよいと考えるのは危険です。1回ごとに受験料がかかり、時間もかかります。1回目から合格を目指し、不合格だった場合は立て直しの計画をしっかり立ててから2回目に臨むのが現実的です。
2回目はいつ受けるのがいい?
2回目の日程は、受験期間の残りで考えます。早すぎると同じ理由で落ち、遅すぎると3回目の余地がなくなるからです。当サイトの目安は次のとおりです。
| 受験期間の残り | 2回目の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 6か月以上 | 4〜6週間後 | 弱点の補強に時間をかけられる。3回目の余地も十分ある |
| 3〜6か月 | 4週間後 | 下の4週間プランで立て直す |
| 1〜3か月 | 3〜4週間後 | 3回目の時間も残すため、弱い領域に絞って補強する |
| 1か月未満 | 準備が整っていれば期限内に受ける | 間に合わなければ、期限が切れた後に申請し直す(待つ期間はないが、申請と受験料は最初から) |
どの場合も、予約は3週目の終わりの手応えを見てから入れるのが安全です。試験の30日前を過ぎると、日程の変更に70米ドル+税の手数料がかかるからです(ハンドブック)。
受験期間の起点と、期限が切れたときの扱いはPMPの受験有効期限で確かめてください。
スコアレポートから弱点をどう特定する?
不合格だったときに最初にすることは、スコアレポートを読むことです。全体の評価と、3つの領域ごとの評価が、4段階で示されています。
- 全体の評価が Below Target(あと少し)か、Needs Improvement(大きく不足)かを確かめる。Below Targetなら弱点の補強が中心、Needs Improvementなら勉強の進め方そのものを見直す。
- 領域ごとの評価で、最も低い領域を確かめる。同じ評価なら、比率の大きい領域(Process 41%)を優先する。
- 低い領域の中で、どのタスクが弱いかを探る。試験で迷ったテーマを思い出して、26タスクの一覧に当てはめる。
- 時間が足りなかったか、日本語訳で迷った問題が多かったかなど、知識以外の原因も書き出す。
スコアレポートの読み方はPMPのスコアレポートの見方で詳しく説明しています。日本語訳の読み違いが気になった人は、PMP試験の日本語受験で英語の原文の使い方を確かめてください。
試験の問題の内容は、メモを含め、人に話したりネットに書いたりしてはいけません。振り返りは、テーマや時間の使い方など、自分の学習に必要な範囲にとどめてください。
再受験までの4週間プランは?
全体の評価がBelow Target(あと少し)だった人向けに、4週間で立て直すプランの例を示します。Needs Improvementだった人や、勉強の時間が取りにくい人は、期間を延ばして同じ順で進めてください。
1週目
弱点の特定と土台の確認
レポートを読み、弱い領域の26タスクを洗い出す。PMIの考え方の軸を復習
2週目
弱い領域の集中演習
弱いタスクの問題を解き、間違えた理由を一文で書く
3週目
新形式と時間配分
ケーススタディと図表問題を練習。1問75秒のペースを確認
4週目
本番形式の通し練習
180問・240分を初見で1回。前日は見直しだけ
期間は目安。受験期間の残りと、予約の空き状況に合わせて調整する。
1週目は、すぐに問題を解き始めたくなりますが、まずは弱点の特定に時間を使います。どこが弱いか分からないまま問題を解いても、得意な分野の問題ばかり解いてしまいがちです。
2週目は、弱い領域のタスクに絞って問題を解きます。正解した問題も、「なぜその選択肢が最も適切か」を言えるかを確かめます。たまたま当たった問題は、本番では外れるかもしれません。
3週目は、新試験で加わったケーススタディと図表問題の練習です。1回目の試験で、これらの形式に時間を取られた人は特に重点を置いてください。時間配分の考え方も、ここで固めます。
4週目は、本番と同じ形式で通しの練習をします。初めて解く問題で、全体が7割前後、各領域が大きく崩れていないかを確かめましょう。目安に届かなければ、予約を少し後ろにずらすことも考えます。
4週間の予定は、週ごとの作業を横棒で並べたガントチャートにしておくと便利です。どの週の作業が遅れているかが一目で分かり、予約を入れる時期も決めやすくなります。
受験の方式や言語は変えた方がいい?
2回目の受験では、受験の方式(テストセンターかオンラインか)や言語を変えることもできます。1回目の不合格の原因が環境にあったなら、変えることを考えてください。
たとえば、オンライン受験で回線や部屋の環境が気になって集中できなかったなら、テストセンターに変えると安心です。反対に、会場までの移動で疲れてしまったなら、オンライン受験を考えてもよいでしょう。ただし、オンライン受験は部屋の条件が厳しく、事前の準備が欠かせません。日本で日本語のオンライン受験を選ぶと、監督はATAという会社が行います(ECO)。
言語も見直せます。英語のみで受けて読むのに時間がかかった人は、日本語を選ぶのが一案です。迷った問題だけ英語の原文を見れば、時間に余裕が出やすくなります。日本語で受けて訳に迷った人は、主な用語を英語でも覚え、原文を使う練習を増やすのが有効です。
方式や言語は、予約のときに選びます。予約した後に言語だけを変えることはできないので、予約の画面で確実に選んでください。
立て直しでやってはいけないことは?
不合格の後は気持ちが焦り、次のような行動に走りがちです。どれも効果が薄いか、逆効果になりやすいものです。
- 同じ問題集を何周もする:答えを覚えてしまい、点数が上がっても実力が伸びたとは限らない。
- 弱点を確かめずに、教材を新しく買い足す:何が足りないか分からないまま、勉強の量だけが増える。
- すぐに予約を入れる:準備が整わないまま受けて、2回目も同じ理由で落ちる。
- 出回っている「本番の問題」を探す:試験問題の流出物を使うことはPMIの規約違反で、資格の取り消しなどの対象になり得る。
実力を確かめるには、初めて解く問題で測るのが確実です。当サイトの無料模試30問は、新ECOの比率どおりの問題で、領域ごとの評価を4段階で確認できます。