受かる気がしないとき、まず何をすればいい?
結論から言うと、直近の模試の誤答を1問ずつ分類することです。点数だけを見ていると、何を直せばよいかが分からず、不安だけが大きくなります。
ただ、分類の前に、勉強の量が足りているかだけは確かめます。26タスクの問題を一通り解いていない、本番形式の模試を一度も通していない、のどちらかなら、まず量を足します。当サイトの試算では、研修を含めて標準で約130時間が目安です。
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量を確かめる
26タスクを一通り解いたか、模試を1回は通したか
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誤答を分類
直近の模試の誤答を5つの原因に分ける
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多い原因から
上位1〜2個の原因に絞って対策する
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同じタスクを解き直す
理由を書きながら、誤答の多いタスクを解く
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模試で確かめる
誤答の数と、迷った問題の数の変化を見る
当サイトの整理
「受かる気がしない」と感じやすいのはどの時期?
PMP の勉強で不安が強くなる時期は、だいたい決まっています。自分が今どこにいるかが分かるだけでも、気持ちは少し楽になります。
| 時期 | よくある状態 | 考え方 |
|---|---|---|
| 研修が終わり演習を始めたころ | 動画では分かったつもりだったのに、問題を解くと半分近く間違える | 最初は誰でも間違える。この時期の点数は気にしない |
| 演習の中盤 | 解いても解いても正答率が60%前後から動かない | 原因の分類を始める時期。量を増やすより、復習の仕方を変える |
| 最初の本番形式の模試 | 後半で集中が切れ、時間も足りない | 時間配分と体力の問題。知識の問題とは分けて考える |
| 受験の直前 | 模試の点が目安に届かず、受験日を変えるか迷う | 残り期間で効く対策だけに絞る |
PMP の選択肢は、どれも「間違いではない」行動であることが多く、その中から最も適切なものを選ばせます。そのため、知識が増えても点はすぐには上がりません。勉強の向きを少し変えれば抜け出せる停滞です。
過去問が公開されていないことも、不安の元になります。模試の点を本番に当てはめることはできないので、模試の中での変化と、誤答の偏りを見てください。
原因1:知識はあるのに判断がずれているとは?
一番多いのがこの原因です。用語も手法も知っているのに、「この状況でまず何をするか」の順番が、試験の求める判断とずれています。
たとえば、チームの2人が仕様の解釈で言い争っている場面で、「上司に報告して判断を仰ぐ」を選んでしまう。試験では多くの場合、まずプロジェクト・マネジャーが当事者の話を聞き、原因を探り、チームで合意できる解決を探します。上位への報告(エスカレーション)は、自分たちの権限を超える場合や、解決できなかった場合の次の手です。
ずれの元が、職場のやり方であることも多いものです。自分の会社ではすぐ上司に相談するのが普通でも、試験は PMI の考え方にもとづく行動を求めます。
判断のずれは、参考書を読み直しても直りません。直すには、間違えた問題で、自分が選んだ理由と正解の理由を並べて書くことです。同じずれが何度も出るなら、それが判断の癖です。誤答ノートの作り方はPMPの間違えた問題の復習法で詳しく説明しています。
原因2:アジャイルの考え方が入っていないとは?
新しい ECO(2026年版)では、予測型の問題が約40%、アジャイル(適応型)とハイブリッドの問題が約60%です。ウォーターフォール型の経験が長い人ほど、アジャイルの状況でも予測型の手順で考えて点を落とします。
よくあるずれは、次の3つです。
- 優先順位を決めるのはプロダクトオーナーなのに、プロジェクト・マネジャーが決める
- チームが自分たちで決めることに、指示を出す
- スプリントの途中の変更を、そのまま受け入れる
アジャイルの問題で誤答が多い人は、スクラムの役割とイベントを整理し直してください。そのうえで「誰が決めるのか」「チームに任せるべきか」を意識して解き直します。
原因3:旧版の教材で勉強しているとは?
2026年7月9日から試験内容が変わり、Business Environment の比重が8%から26%に増えました。旧版(2021年版)の ECO に合わせた教材だけで準備すると、Business Environment の問題に慣れないまま模試を受けることになります。ガバナンス、コンプライアンス、変更、リスク、組織変革、外部環境の変化といった分野です。
模試で Business Environment だけが低いなら、この原因を疑ってください。比重が大きいので、ここを上げるのが全体を上げる近道です。全体の正答率への影響はPMP模試の正答率の目安で計算しています。
原因4・5:時間配分と日本語訳とは?
原因4は時間配分です。本番は180問を240分で解き、1問あたり約80秒です(ECO 2026年版。10分の休憩2回は240分とは別)。模試の後半で正答率が大きく落ちる人や、ケーススタディに時間を使いすぎる人は、時間の使い方で点を落としています。迷った問題に印を付けて先に進み、区切りの最後で見直す練習をしてください。
原因5は日本語訳の読み違いです。日本語の言い回しが分かりにくく、問いの意図を取り違えることがあります。本番では、日本語を選んでも問題ごとに英語の原文を表示できます。訳で2つの選択肢に迷ったら英語を確かめる、というルールを演習から使っておきます。
伸び悩み
1 判断のずれ
誤答ノートで理由を比べる
2 アジャイル不足
誰が決めるかを意識して解き直す
3 旧版の教材
Business Environment を補う
4 時間配分
印を付けて先に進む練習
5 日本語訳
迷ったら英語で確かめる
まず誤答を1問ずつ5つに分類し、多い原因から手を付けます。
当サイトの整理
| 原因 | 誤答の数(架空の例) | 割合 |
|---|---|---|
| 1 判断のずれ | 18問 | 45% |
| 2 アジャイルの考え方の不足 | 8問 | 20% |
| 3 旧版の教材(Business Environment) | 6問 | 15% |
| 4 時間配分(後半の失点) | 5問 | 12.5% |
| 5 日本語訳の読み違い | 3問 | 7.5% |
| 合計 | 40問 | 100% |
この例なら、最初に手を付けるのは判断のずれです。誤答の半分近くを占めるので、同じタスクの問題を理由を書きながら解き直すと、全体の点が大きく動きます。
次がアジャイルです。2つの原因で誤答の65%を占めるので、残りの3つは、この2つが減ってから取り組んでも間に合います。
気持ちが折れそうなときはどうする?
点数が伸びないと、勉強そのものが嫌になることがあります。そんなときは、目標を点数から行動に置き換えます。「模試で70%」ではなく、「今日は誤答を5問、理由を書いて見直す」のように、必ずできる量を目標にします。
伸びを点数以外で確かめることも大切です。前は2つの選択肢で迷っていた問題を、今は理由を言って選べるなら、それは確かな前進です。点数は、こうした小さな変化が積み重なった後に、まとめて動くことが多いものです。
睡眠を削って勉強時間を増やしても、本番の4時間を集中して解く力は付きません。疲れている日は、短い見直しだけにして早く休むほうが、翌日の効率が上がります。
残り期間別にどう立て直す?
原因が分かったら、受験日までの残り期間に合わせて、やることを絞ります。
| 残り期間 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 4週間以上 | 誤答を5つの原因に分類し、多い原因から対策。誤答の多いタスクをドリルで解き直す。模試を2回 | 参考書の買い足し |
| 2〜3週間 | 誤答の多い上位3〜5タスクに絞って解き直す。模試を1回、本番どおりに解く | 新しい問題集を最初から解く |
| 1週間 | 誤答ノートの見直し、時間配分のルールの確認、睡眠 | 模試の受け直し、徹夜 |
弱いタスクを見つけるには、当サイトのタスク別ドリルで26タスクを解き比べるのが近道です。忙しい中で時間を作る工夫はPMPを働きながら取る勉強法で説明しています。
受験日を延期するか迷ったら?
延期するかは、試験の5週間前に一度決めます。予約の変更は、試験日の30日前を過ぎると手数料(70米ドル+税)がかかります。48時間前を切ると、変更できません(PMI 認定資格ハンドブック、2026年6月改訂)。
| 5週間前の状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 誤答が3〜5個のタスクに集まっている | 予定どおり受け、そのタスクに絞って補強する |
| 時間配分だけが原因 | 予定どおり受ける。模試1回で時間の使い方を練習する |
| 3領域とも広く判断がずれている | 延期を考える。30日前までに日程を変える |
| 本番形式の模試を一度も通していない | まず1回通して解き、結果で判断する |
1回で決めなければ終わり、という試験ではありません。受験資格が認められてから1年の間に、3回まで受験できます(2回目以降は再受験の費用がかかります)。落ちた後の進め方はPMPに落ちたら再受験で説明しています。